14.総需要曲線(AD曲線)の導出

 ケインズ経済学における総需要曲線(AD曲線)を求めます。

 結果的に、見慣れた右下がりの総需要曲線(AD曲線)となります。

 ただし、ここでの意味は、「財市場と貨幣市場を同時に均衡させる物価Pと国内総生産Yの組み合わせ」です。

 特徴は財政政策と金融政策の効果を分析できることにあります。

 導出には、IS-LM分析を用います。

1、物価下落が金融経済に与える影響

(1)初期状態

 貨幣市場で次のような短期均衡に達していたとしましょう。

貨幣市場の短期均衡

(2)物価下落

 ここで物価が下落したとします。

 実質マネーサプライM/Pが増加します。

物価下落と実質マネーサプライの増加

(3)貨幣供給の増加による利子率の下落

 すると、貨幣供給が増え、利子率が下落します。

貨幣供給の増加による利子率の下落

(4)LM曲線の下シフト

 この状態では国内総生産は変わらず、利子率が減少したところで、貨幣市場が均衡します。

 ですので、LM曲線が下シフトします。

LM曲線の下シフト

2、利子率下落が実体経済に与える影響

(1)利子率下落による投資増加

 利子率が下落すると、お金を借りて投資することがしやすくなります。

 この結果、投資が増えて総需要が増加します。

利子率下落による投資増加

(2)投資乗数の効果が発生

 しかし、効果は単に投資増加に限りません。

 投資が増えたことで国民所得が増え、国民は多く消費するようになります。

 この結果、国内総生産が増加します。

投資乗数の効果が発生

(3)IS-LM分析による国内総生産の変化

 これらを踏まえると、次のように国内総生産が増えます。

IS-LM分析による国内総生産の変化

3、総需要曲線(AD曲線)

(1)物価下落による国内総生産の増加

 ここで物価下落による国内総生産の増加を次のように表現できます。

物価下落による国内総生産の増加

(2)メカニズム

 IS-LM分析によるメカニズムはつぎのようにかけます。

AD曲線のメカニズム

4、経済政策の効果

(1)拡張財政・金融緩和の効果

 拡張財政と金融緩和によって、総需要曲線(AD曲線)は右シフトします。

拡張財政・金融緩和の効果 AD曲線

(2)緊縮財政・金融引き締めの効果

 緊縮財政・金融引き締めによって、総需要曲線(AD曲線)は左シフトします。

緊縮財政・金融引き締めの効果(AD曲線)

IS-LM分析
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しまうま
しまうまだよ
まれびと2008
わかりやすいです!
まれびと2030
<minishock>
まれびと2030
<zzz>
まれびと2030
ねむい
まれびと2030
( ・ิω・ิ)
まれびと2030
おーい
まれびと2030
おおおおおーーーいいい
まれびと2030
授業ねむい
しまうま
2008さんありがとうございます!
しまうま
2030さん、は〜い笑
まれびと3295
こんにちは^ー^
まれびと3498
やっはろー
しまうま
3295さん、3498さん、こんにちは〜
まれびと5147
めっちゃ分かりやすい
まれびと5147
大学の先生より分かりやすい
しまうま
5147さん、ありがとうございます!ウレシイ!どちらの記事でしょうか?
しまうま
みなさまもぜひコメント残していってください
まれびと9305
正の外部性を内部化する為の補助金は、何故私的最適均衡点でなく社会最適均衡点に合わせて出されるのですか?補助金で外部経済が内部化されるのはわかりますが、初めにあった死荷重はどうなった?外部経済・死荷重にも重ならない分の補助金(右端の三角形)はどうなるんです?ご教授下さい…
しまうま
9305さん、ご質問ありがとうございます。ご質問3点は、正の外部性のページにある図4〜図8を順番に見ていただければ解決すると思います。1点目は図4〜図8、2点目は図4・図5・図7、3点目は図4・図7が対応しています。
まれびと4054
賃金に所得税が課されると労働時間はどうなるでしょうか?
しまうま
4054さん、コメントありがとうございます。結論からいえば、「場合による」が答えになります。合理的な労働者目線で、所得税課税は賃下げと同義です。単純にみれば、労働のインセンティブが減るので、労働時間が減ります※1。これがスタンダードな結論です。しかし、無差別曲線理論では、賃下げで労働時間が増える合理的な行動の存在を予想しています※2。労働曲線の後方屈曲性という現象です。例えば、時給5000円で月8時間家庭教師する東大生が、国に時給当たり所得税3000円を徴収されたら、生活水準を維持するために労働時間を増やすでしょう。もともと月4万円のバイト収入があったのに課税で1.6万円になったのでは、デート回数を減らすことになるのだから仕方ありません。これは所得税課税で労働時間が伸びる例です。他の
しまうま
賃金と労働時間に関する興味深い例(こちらは所得税とは関係ありませんが...)にはニューヨークのタクシー運転手の例があります。彼らは時給が上がると、労働時間を減らすらしいのです。面白いですよね。なお、※に対応する当ブログ記事は※1→「https://info-zebra.com/koyo-kettei/」、※2→「https://info-zebra.com/roudo-kyokyu/」です。
しまうま
みなさまもぜひコメント残していってください。近況とか聞きたいです
まれびと14623
おはよー
しまうま
14623さん、おはようございます!
まれびと16226
負の外部性の記事で、常体と敬体がごっちゃになっています。
しまうま
16226さん、ご指摘ありがとうございます。修正しました。
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しまうま

<自己紹介>
 万人の共通言語となる世界観を追い求めて、ブログを執筆しています。
 
<経済学について>
【可能性】万人にとってよい社会を構想する共通言語になりうる
【長所1】個別的な議論を排し、統一的に説明する
【長所2】ゼロかイチかの極論を排し、最適点を導く
【長所3】独善的あるいは自傷的な社会通念を排し、価値観や能力の多様性を重視する
【短所】体系的な知識が必要であり、難しい

しまうま経済学研究所
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