アメリカ史の流れを概観する。
1、アメリカ大陸の地理

北米大陸
北米大陸の西部は砂漠、中部は草原地帯、東部は森林地帯、北部は寒冷地である。それぞれで全く異なる気候である。
南米大陸
一方で、南米には広大なジャングルであるアマゾンが広がる。西部には細長い砂漠が存在する。
パナマ地峡とパナマ運河
北米と南米は細長い陸地でつながっており、その最も細いところ(地峡)がパナマである。ここには、運河が通されており、大西洋と太平洋をつないでいる。
ユーラシア大陸との隔絶
アメリカ大陸の特徴は、隔絶性にある。人類の居住に適しているが、大西洋と太平洋があまりに広く、ユーラシア大陸とちかいアラスカはあまりに寒すぎる。
結果、中国・インド・オリエント・ヨーロッパ各地の成果を取り入れて発展することができなかった。
スペインのアメリカ征服は、単にヨーロッパ人による征服ではなく、ユーラシア文明による征服と見ることができる。
2、アメリカの歴史
ヨーロッパ来航以前
1万5千年前に先住民族がロシアとアラスカ経由で到来。

メキシコやペルーでは、インカ帝国やアステカ王国などの高度な文明が栄えた。ユーラシア文明とは独立していたが、建築技術や天文学は高度であった。
スペインによる征服
15世紀以降、ヨーロッパに植民地化される。ここにて、アメリカ文明はユーラシア文明によって滅ぼされた。
南北アメリカの大部分はスペインが支配した。
アメリカ合衆国の台頭
1776年に独立宣言したアメリカ合衆国は、移民を受け入れて発展。
中南米も19世紀には独立を達成。しかし、地域超大国アメリカの経済的従属下におかれた。
19世紀後半にはアメリカ合衆国は産業革命を成功させ、二度の世界大戦の時に金融と輸出で大儲けした。
こうして、建国150年程度で、中国・インドを差し置いて世界一の経済大国となった。
1969年、人類として初めて星間旅行を成し遂げた。