フリードマンのペン/ 豊かさの裏にある価格システム

〜ミルトン・フリードマンがテレビ番組『選択の自由(1980年)』で語った資本主義の真の姿〜

 このシャープペンを見てください。

 世界に、このペンを作ることができる人は、いません。ゼロです。

 「何をバカなことを?」と言いますか?いいえ、当たり前の話です。

 私の知っている限り、このペンの木の部分はワシントン州産です。

 木を切るには、ノコギリがいります。ノコギリを作るには、鉄が必要です。鉄には鉄鉱石が必要です。

 この黒い芯。これは、グラファイトです。それも、圧縮されたグラファイトです。私は本当のところは知りませんが、おそらく南アフリカ産でしょう。

 この赤い先端部分、消しゴムですが、これはマレーシア産でしょう。そして、ゴムの木はマレーシア原産ではありません。英国政府が支援したビジネスマンが南アメリカから持ち込んだのです。

 この真鍮の留め具は、私にはどこ産か見当もつきません。

 黄色や黒の塗料も接着剤も、私はどういう経緯で作られたのか知りません。

 文字通り、数千人の人々の協力して、このペンを作っているのです。

 その人々は

 同じ言語では理解し合えず、

 異なる神を信じ、

 もし会えばお互いに憎しみ合うかもしれない

 ような人々です。

 もしあなたが店に入りこのペンを買えば、あなた1人の数分と数千人の数秒を交換していることになるのです。

 何が、数千の人々を統合し、ペンを作るように指示したのでしょうか?

 そんな司令官はいません。

 これは価格システムの奇跡です。

 価格という人間を介しないシステムが人々を統合し、ペンを作るように協力させるのです。

 だから、あなたは、わずかなお金で、このシャーペンを獲得できるのです。

 これは自由な市場が非常に効率的である理由です。

 生産性を高めるだけでなく、

 融和と平和を世界にもたらすために役に立つのです。

 いやむしろ、後者の方が重要かもしれません。

https://www.youtube.com/watch?v=R5Gppi-O3a8

タイトルとURLをコピーしました