ゴシック建築について、代表作3つと、おまけを1つ付けました。ゴシック建築の特徴は、高い塔・長い工期です。
1、ゴシック建築とは
ゴシック建築は、ロマネスク建築のあとに出現した建築様式。ゴシックは、「ゴート人の」という意味。ゴート人は、西ローマ帝国亡き5世紀、イタリアを支配したゲルマン人の一派。



ただし、ゴシック建築は、ゴート人の建築ではない。実は、ルネサンス期の建築家が、前時代の建築を「粗野で野蛮」と表現する蔑称としてつけた名前である。
場所:西欧・東欧中心
時代:13〜15世紀 (この時代、ゴート人の国はありません)
特徴1:窓が大きい(ロマネスクの逆)
特徴2:高い尖塔
2、ケルン大聖堂(ドイツ)



名前:ケルン大聖堂
場所:ドイツ・ケルン
設計:13世紀のゲルハルト・フォン・ライル (フランスのゴシック様式に学んだ)
工期:1248年〜16世紀(宗教改革で中断)、1842年〜1880年
工期について:600年以上かかったが、当初の設計がほぼそのまま反映されている
高さ:157m (ワシントン記念塔ができるまで世界一の高層建築)
年間維持費用:約12億円(一時、危機遺産にも認定された)
3、ノートルダム大聖堂(パリ)



名前:ノートルダム大聖堂(パリ)
工期:1163年〜1225年(その後も続けられ最終的に1345年に竣工)
特徴:初期ゴシック建築なので、ロマネスク建築の要素も入っている。



事件:2019年、火事がおきて尖塔が崩落した。
4、ミラノ大聖堂(イタリア)



名称:ミラノ大聖堂
役割:世界最大人口のカトリック教区のミラノ大司教がいる教会
工期:1386年〜1813年(最後がナポレオンが支援した)
第二次世界大戦:連合国の判断で爆撃が行われなかった
5、シンデレラ城(日本)



おまけの話である。
名称:シンデレラ城
役割:東京ディズニーランドのシンボル
オープン:1983年
ゴシックの要素:尖塔がゴシック様式であると言われている。
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