ISバランス / 投資と貯蓄の関係

国民経済計算

 ISバランス論は、投資Iと貯蓄Sからマクロ経済を単純に把握しようとする理論である。

が恒等的に成り立つ。

1、貯蓄=投資(閉鎖経済)

(1)貯蓄と投資は等しくなる

 閉鎖経済のとき、マクロ経済では、

が恒等的に成り立つ。

 なぜなら、家計の貯蓄が銀行に預金され、銀行が貸し出すことで投資が生まれるからである。

(2)考え方

 もう少ししっかり考える。

 閉鎖経済を考える場合、国民総生産はつぎのように考えられる。

 一方で国全体での貯蓄は次のように考えられる。

マクロ経済学的な貯蓄のあつかい

 です。これらを図にすると上のようになる。

貯蓄が投資と等しくなるマクロ経済学的理由

 したがって、投資と貯蓄は等しくなる。

2、経常収支=貯蓄超過+財政収支(開放経済)

(1)貯蓄と投資は等しくなる

 開放経済のとき、マクロ経済では、

  • 【純輸出EXーIM】=【貯蓄超過SーI】+【財政収支TーG】

が恒等的に成り立つ。

 なぜなら、家計の貯蓄が銀行に預金され、銀行が貸し出すことで投資が生まれるからである。

(2)考え方

 開放経済のとき、国内総生産はつぎのように考えられる。

 ここを踏まえると、次のように考えられる。

(3)示唆

 財政収支の悪化は、純輸出を減らし、貯蓄超過を増やす。

 これは財政赤字が貿易赤字、投資不足を引き起こすことを意味する。