4. IS曲線とは/ 財市場の均衡をグラフ化する

 金融経済は実体経済にどのような影響を与えるのでしょうか?

 これはIS曲線で表すことができます。

 IS曲線とは、財市場を均衡させる利子率と国内総生産の組み合わせです。

 これについてわかりやすく解説します。

  • 簡単バージョン
  • 要約バージョン
  • しっかり解説バージョン

でわかりやすく解説します。

1、IS曲線(簡単バージョン)

 利子率が上がると、投資が減ります。

 投資が減ると、国内総生産が減ります。

 利子率を縦軸、国内総生産を横軸にとると、右下がりのIS曲線がかけます。

3、IS曲線(要約バージョン)

 もう少し詳しく説明しましょう。

(1)金融経済で利子率rが増加

 まず、金融経済で何かがあり、利子率が増加します。

(2)投資Iが減少

 すると、利子率に見合った有望な投資案件が減るので、投資が減少します。

(3)総需要が減少

 投資は総需要の要素であるので、総需要が減少します。

(4)有効需要の原理により、国内総生産の減少

 需要が減ったので供給過多になりますが、企業が減産することで財市場の均衡がもどります。(有効需要の原理)

 この結果、国内総生産Yが減少します。

(5)IS曲線の導出

 したがって、利子率が増加すると、国内総生産は減少するので、IS曲線は右下がりになります。

3、IS曲線(しっかり解説バージョン)

(1)利子率と投資の関係

 金融経済で利子率rが決まります。

 これは実体経済にどのように影響を及ぼすでしょうか?

 まず、企業は

  • 利子率:銀行に預けて儲かる将来収益
  • 投資の限界効率:生産要素に投資して儲かる将来収益

を比較して、「投資するか」「銀行に預金するか」を考えます。具体的には

  • 利子率が上がれば、それに見合う投資案件が減るので、投資は減少
  • 利子率が下がれば、それに見合う投資案件が増えるので、投資は増加

と考えます

 これをグラフに表すと次のように描けます。

(2)投資と需要の関係

 閉鎖経済において

  • 需要=消費+投資+政府支出

ですから、

 投資は、需要側に影響を与えます。

 総需要は、国内総生産との関係において次のように表すことができます。

(3)需要と国内総生産の関係

 供給=国内総生産といえますから、総需要と総供給は次のようにかけます。

 数量調整により、交点で財市場が均衡します。(→有効需要の原理)

(4)利子率増加による投資の減少

 ここで、利子率が増加して、投資が減少したとしましょう。すると、総需要はつぎのように表せます。

(5)投資の減少による国内総生産の減少

 すると、財市場の均衡は次のように変化します。

 したがって、利子率が上昇すると、最終的に財市場が均衡する国内総生産が減少します。

(6)IS曲線

 この関係を縦軸を利子率、横軸を国内総生産のグラフで表すと、IS曲線となります。

IS-LM分析
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しまうま
しまうまだよ
まれびと2008
わかりやすいです!
まれびと2030
<minishock>
まれびと2030
<zzz>
まれびと2030
ねむい
まれびと2030
( ・ิω・ิ)
まれびと2030
おーい
まれびと2030
おおおおおーーーいいい
まれびと2030
授業ねむい
しまうま
2008さんありがとうございます!
しまうま
2030さん、は〜い笑
まれびと3295
こんにちは^ー^
まれびと3498
やっはろー
しまうま
3295さん、3498さん、こんにちは〜
まれびと5147
めっちゃ分かりやすい
まれびと5147
大学の先生より分かりやすい
しまうま
5147さん、ありがとうございます!ウレシイ!どちらの記事でしょうか?
しまうま
みなさまもぜひコメント残していってください
まれびと9305
正の外部性を内部化する為の補助金は、何故私的最適均衡点でなく社会最適均衡点に合わせて出されるのですか?補助金で外部経済が内部化されるのはわかりますが、初めにあった死荷重はどうなった?外部経済・死荷重にも重ならない分の補助金(右端の三角形)はどうなるんです?ご教授下さい…
しまうま
9305さん、ご質問ありがとうございます。ご質問3点は、正の外部性のページにある図4〜図8を順番に見ていただければ解決すると思います。1点目は図4〜図8、2点目は図4・図5・図7、3点目は図4・図7が対応しています。
まれびと4054
賃金に所得税が課されると労働時間はどうなるでしょうか?
しまうま
4054さん、コメントありがとうございます。結論からいえば、「場合による」が答えになります。合理的な労働者目線で、所得税課税は賃下げと同義です。単純にみれば、労働のインセンティブが減るので、労働時間が減ります※1。これがスタンダードな結論です。しかし、無差別曲線理論では、賃下げで労働時間が増える合理的な行動の存在を予想しています※2。労働曲線の後方屈曲性という現象です。例えば、時給5000円で月8時間家庭教師する東大生が、国に時給当たり所得税3000円を徴収されたら、生活水準を維持するために労働時間を増やすでしょう。もともと月4万円のバイト収入があったのに課税で1.6万円になったのでは、デート回数を減らすことになるのだから仕方ありません。これは所得税課税で労働時間が伸びる例です。他の
しまうま
賃金と労働時間に関する興味深い例(こちらは所得税とは関係ありませんが...)にはニューヨークのタクシー運転手の例があります。彼らは時給が上がると、労働時間を減らすらしいのです。面白いですよね。なお、※に対応する当ブログ記事は※1→「https://info-zebra.com/koyo-kettei/」、※2→「https://info-zebra.com/roudo-kyokyu/」です。
しまうま
みなさまもぜひコメント残していってください。近況とか聞きたいです
まれびと14623
おはよー
しまうま
14623さん、おはようございます!
まれびと16226
負の外部性の記事で、常体と敬体がごっちゃになっています。
しまうま
16226さん、ご指摘ありがとうございます。修正しました。
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しまうま

<自己紹介>
 万人の共通言語となる世界観を追い求めて、ブログを執筆しています。
 
<経済学について>
【可能性】万人にとってよい社会を構想する共通言語になりうる
【長所1】個別的な議論を排し、統一的に説明する
【長所2】ゼロかイチかの極論を排し、最適点を導く
【長所3】独善的あるいは自傷的な社会通念を排し、価値観や能力の多様性を重視する
【短所】体系的な知識が必要であり、難しい

しまうま経済学研究所
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