カロリング=ルネサンス【世界史のポイント】

 カロリング=ルネサンスは、8世紀ごろに現在のフランスでみられた文化興隆を表現した歴史用語です。

  • カロリングは「カール大帝の」の意
  • ルネサンスは「文芸復興」の意

です。ここで、ルネサンスについて補足したいと思います。ルネサンス(文芸復興)の背景には、あるヨーロッパ史観があります。

 それは「栄光の古代」「暗黒の中世」からの「輝かしい近代」というものです。その歴史観では、古代文化を模範にした時期はルネサンスといることができるのです。

 一般にルネサンスとは14世紀にイタリアではじまり、ヨーロッパ全土に広まった文化の興隆現象を指します。例えば、下のような芸術作品が造られました。

<ルネサンス芸術の例>

ミケランジェロのピエタ(サン・ピエトロ大聖堂)(Stanislav Traykov, 2005, CC BY-SA 3.0, ○)(wiki)

 この像はバチカンのサン・ピエトロ大聖堂にあるイエスとマリアの像です。処刑されたイエスの亡き骸を抱くマリアをモチーフとするものを、ピエタといいます。

 しかし、14〜16世紀以外の中世においても古代が注目された時期がありました。この1例がカロリング=ルネサンスです。

 カール大帝は800年に西ローマ皇帝の帝冠を授かることで有名ですが、文化にも力を注ぎました。

 具体的には現在のイギリスから神学者アルクインを宮廷のあるアーヘンに招き、ラテン語による文芸復興を支援しました。この時代の写本は7200点ほど現存しており、多くの古典作品が忘却から救われました。

 カロリング=ルネサンスは高校世界史では手薄になりがちな用語ですが、黄色になっている部分はしっかり覚える必要があります。

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