しまうま的経済学の意義

まとめ

 経済学は、価値の生成と分配について明らかにする学問です。経済学はお金の儲け方は教えてくれるわけではありません。それでも、経済学の意義が失われないのは、経済学が最終的に一人一人にとって良い社会を構想しようという理念を持っているからです。

 さらに言うなら、経済学の特長は、統一的な視点から社会を把握しようという態度にあります。経済学を学べば同じ議論が何度も登場し、密接に関連し合っていることがわかるでしょう。もし経済学がテーマごとに新しく論陣を張るような学問であったら、そこまで魅力的ではありません。テーマ個別の議論では「正しさ」よりも「強さ」に優れた人が勝ってしまうからです。これでは、利害関係や慣習をはなれて議論することは難しいでしょう。

 こういった長所をもつ経済学ですが、短所もあります。経済学は難しいのです。それは専門用語・数学的表現・細かな理論を理解してはじめて、現実に対する示唆をもたらす学問であるためです。これは経済学の奥深さであり、参入障壁でもあります。かくいう私も頭を抱えている方が多いです。

 そこで、この「文系にやさしい経済学まとめ」は経済学的な見解をわかりやすく説明したいと思いはじめました。もちろん半分は自分の勉強のためです。しかし、もう半分は経済学を学び始めて難しさに頭を抱えている過去の自分のような方々のお役に立つためであります。浅学ではありますが、どうぞお付き合いいただけましたら幸いです。