経済学とは何か

経済学用語

 大学の主要学部に経済学部があるということは知っていても、経済学とは一体を研究していることはよく知られていません。

 そこで、この記事では

経済学とは何なのか?

・その魅力はなにか?

どんな種類の経済学があるのか?

また

・経済学と経営学とは何が違うのか?

について解説します。

1、経済学とは

(1)意味

 経済学とは、経済活動の面から人間社会について研究する学問です。

 何を買うのか、何を売るのかを中心に、社会がどのように動いているのかを総合的に把握しようとします。

工場と車。経済活動の比喩

 ここで重要となる切り口は、「人間は合理的である」という仮定です。

 つまり、「消費者は欲しいものを買うし、企業は儲けようとする」として考えるということです。

 この仮定から社会を見つめ直すと、かなり色々なことがわかります。

 ただし、近年は経済学は、より広い範囲を対象とする学問となっています。

(2)魅力

 経済学では、人が何をすべきか、何をするとよいかは、導いてくれません。

 しかし、やりたいことのある人間をたくさん集めたときに、どのような社会がよいかを導くことができます

 これは効率的な資源配分はなにか?という問題です。

 そして、経済学が導く重要な結論は、「自由」が社会にとって大事ということです。

 また、そのためにはいろいろなことを整えなくてはいけないということもわかってきました。

 その点で、経済学は民主主義的な人間像、自由な社会像、実践的な側面をもった学問です。

 経済学の魅力はこうした広範な問題を統一的な見方で説明しようとするところにあります。

社会を上から見つめる経済学徒の少年

2、経済学の種類

(1)ミクロ経済学

 個人個人や企業の行動について理論的な研究をする経済学が、ミクロ経済学です。

 最も伝統的な理論が価格理論です。

 需要と供給が調整される市場の分析は、高校生でも知っています。

 また、新しい分野として、ゲーム理論や情報の経済学もあります。

(2)マクロ経済学

 社会全体の経済について理論的な研究をする経済学が、マクロ経済学です。

 もともとは1929年におきた世界恐慌への対処策を考えるために生まれたケインズ経済学が始まりです。

 ケインズ経済学では、市場の力を絶対視せずに、政府による介入を是とします。

 ただし、いまはケインズ経済学に対する批判から、様々な異なる理論が生まれています。

 また、経済成長理論や貨幣についての見方も提供してくれます。

(3)計量経済学

 経済学の理論的な研究に対して、「実際にはどうなってるの?」という実証研究に取り組むのが計量経済学です。

 ミクロ経済学・マクロ経済学・計量経済学の3つが経済学の中核分野となっています。

(4)行動経済学

 合理的ではない人間像を元に経済学を再構築しようと言うのが行動経済学です。

 心理学の成果を経済学に取り込もうとしており、日本ではマイナーですが米国では盛んです。

(5)その他

 その他、分野別に様々な種類の経済学があります。

・産業組織論(会社など)

・金融論(銀行など)

・国際経済学(貿易など)

・労働経済学(賃金など)

・教育経済学(教育など)

・開発経済学(途上国など)

3、経営学との違い

 ところで、経済学とよく勘違いされるのが経営学です。

 経営学企業がどうすることが合理的なのか?ということについて、実務の観点から分析する学問です。

 経済学との大きな違いは、視点が企業に限定されていること、実務面に踏み込むことの2点です。

 経営学では、経済学のように社会全体をみる目は養えないかもしれませんが、実際にどうするという実学的な面を学ぶことができます。