近現代の建築 / 西洋建築史【第11章】

西洋建築史
Photo by ZQ Lee on Unsplash
この記事は約6分で読めます。

 代表的な近現代の建築13選でございます。日本の建築も5つあります。

<西洋建築史シリーズ>

<『受験世界史の地図』とは?>

 『受験世界史の地図』は、「高校世界史の知識+α」のレベルで世界史を解説するサイトです。トップページは下の画像をクリック!

受験世界史の地図

1、近代建築とは

 機能性・合理性を重視した建築。産業革命以後の科学技術の発展で可能になった。

 装飾がシンプルなのが特徴。古代や中世の建築様式とは全く異なる200年ほどの新しい建築。

時期:19世紀以降

特徴:鉄骨、鉄筋コンクリートの利用

(※鉄とコンクリート自体は数千年前から存在する)

注意:明治維新直後の「日本の近代建築」は、ヨーロッパの歴史主義建築であり、「ヨーロッパの近代建築」ではない。

2、革命的建築物

(1) 水晶宮 (イギリス)

水晶宮( Read & Co. Engravers & Printers, 1851, パブリックドメイン, ○)(wiki)

名称:水晶宮

場所:イギリス・ロンドン

特徴:鉄骨とガラスで作られた建物

建築意図:第一回万国博覧会(1851年)でイギリスの工業力を世界に見せつけるため。

(2) エッフェル塔

エッフェル塔(Photo by Drew Coffman on Unsplash, ○)

名称:エッフェル塔

場所:フランス・パリ

建築目的:第四回万国博覧会(フランス革命100周年の1889年)

特徴:鉄骨だけで作られた高層建築(324m)。それまで、200年以上にわたり、150m前後であった世界一高い建物を一気に追い抜かした。

工期:1887〜1889年

工事の特徴:少数精鋭主義をとり、死者は1人のみであった。

エッフェル塔の評価:当初、「鉄骨が剥き出しで美しくない」という批判も多かった。現在はパリのシンボルとなっている。

(4) エンパイヤ=ステート=ビル

エンパイヤ=ステート=ビル(Photo by Chris Barbalis on Unsplash, ○)

名称:エンパイヤー=ステートビル

場所:ニューヨーク・アメリカ合衆国

工期:1929〜1931年

特徴:高さが443mであり40年間「世界一高いビル」の座を守った。

建築後:完成が世界恐慌直後であり、空室が目立った。このため、エンプティー(空の)=ステート(状態)=ビルと揶揄された。

(5) ブルジュ・ハリファ

ドバイの光景(Photo by ZQ Lee on Unsplash, ○)

名称:ブルジュ=ハリファ

場所:ドバイ・アラブ首長国

工期:2004〜2010年

特徴:高さが828m。台北101の509mを抜いて世界一高いビルとなった。

背景:産油国の莫大な資本力。

3、近代建築

(1) バウハウス・デッサウ校

バウハウス・デッサウ校(パブリック・ドメイン, ○)(wiki)

名称:バウハウス・デッサウ校

建築:1926年

建築家:グロピウス

歴史的意義:「モダニズム建築」として宣伝された。

歴史的意義:今から見ると全くもって「ふつう」に見えることと、90年前の建築物ということを合わせると非常に先進的な建築物だったことがわかる。

(2) サヴォア邸

サヴォア邸(Omar Bárcena, 2005, CC BY 2.0, △)(wiki)(flicker)

名称:サヴォア邸

場所:フランス・パリ郊外

建築家:ル=コルビジュエ

建築:1928〜1931年

歴史的意義:装飾が散りばめられ、重厚な西洋建築の一般像を一新した。ちなみに、「ル=コルビジュエの作品群」として世界遺産である。日本の国立西洋美術館もここに含まれる。

(3) ロイズオブロンドン

ロイズオブロンドン(Lloyd’s of London, 2011, CC BY 2.5, △)(wiki)

名称:ロイズオブロンドン

場所:ロンドン

建築家:リチャード・ロジャース

建築目的:ロイズ保険会社本社ビル

建築:1986年

特徴:メカニズムを露出ささることで未来的な印象を与える。

(4) ビルバオ・グッゲンハイム美術館

ビルバオ・グッゲンハイム美術館(Photo by Jorge Fernández Salas on Unsplash, ○)

名称:ビルバオ・グッゲンハイム美術館

場所:スペイン・バスク

建築家:フランク・ゲーリー

完成:1997年

特徴:CADシステムを用いて設計され、曲面が多用された建築が生まれた。

評価:近代批判の中で「脱構築主義建築の傑作」とされた。

5、日本の近現代建築

(1) 名古屋市庁舎

名古屋市庁舎(Alpsdake, 2011, CC BY-SA 3.0, ○)(wiki)

名称:名古屋市庁舎

場所:日本・名古屋

建築家:平林金吾

工期:1931〜1933年

特徴:帝冠様式。西洋式の建築の上に、日本風の屋根が乗っている。ウェスタン・インパクトで苦悩した日本建築家の一つの答え。

(2) 香川県庁舎

香川県庁舎(Nakaful, 2006年, CC BY-SA 3.0, ○)(wiki)

名称:香川県庁舎

場所:日本・名古屋

建築家:丹下健三

工期:1955〜1958年

特徴:日本の伝統であるを表現した。丹下健三はル=コルビジュエの影響を受けている。

(3) 東京タワー

東京タワー(Photo by Hkyu Wu on Unsplash, ○)

名称:東京タワー

場所:日本・東京

建築家:内藤多仲ら

高さ:333m

建築意図:関東全域に電波を送れる塔を建てることで、電波塔の乱立を防ぐため。費用の回収のために商業化も行われた。

(4)光の教会

光の教会(Bergmann, 2006, CC BY-SA 3.0, ○)(wiki)

名称:茨木春日丘教会

完成:1972年

建築家:安藤忠雄

特徴:コンクリート建築であり、十字の隙間から光が差し込むことで幻想的な十字架を表現した。

(5) 東京都庁

東京都庁本庁舎(Photo by Fumiaki Hayashi on Unsplash, ○)

名称:東京都庁

場所:日本・東京

建築家:丹下健三

工期:1988〜1990年

高さ:243m

建築意図:丸の内の旧都庁が老朽化したため、新都庁が建設された。

時代背景:バブル期であり、「バブルの塔」と揶揄された。高い建築物を作ったことで神の怒りを買った「バベルの塔」をもじっている。

評価:ポストモダン建築と言われる。パリのノートルダム大聖堂を引用していると言われる。

タイトルとURLをコピーしました