供給曲線とは?グラフと数式を解説!

需要と供給(経済学)

 供給曲線は、経済学の基本的な考え方です。

 ここでは供給曲線の

  • 供給曲線の意味
  • 重要性
  • 供給曲線のグラフ
  • 供給曲線の

について解説します。

1、供給曲線とは

(1)供給曲線の意味

 供給曲線とは、供給と価格の関係をグラフで表したものです。

 供給は「これくらい売ろう」という販売計画です。

 これは価格に大きく影響されます。

 たとえば、ガソリンが130円だったのが、200円に高騰したら、「もっと売ろう」となりますよね。

 この供給と価格が連動する性質を、供給曲線ではシンプルに表すことができます。

(2)重要性

 経済学の重要なテーマが、効率的な資源配分問題です。

 モノがどうやって社会に行き渡るのかを分析するためには、「どれくらい欲しい人がいるか」ばかり考えていても意味ありません。

 例えば物欲があっても、売る人がいなければが社会は回りません。

 ここに「モノが売ろうとすること」を意味する供給曲線の分析ツールとしての意義が生まれるのです。

2、供給曲線の表し方

(1)供給曲線のグラフ

 価格が高いときはどのような供給になるでしょうか。

 130円のガソリンが200円になったら、供給を増やします。

 なぜなら今なら多く儲けることができるからです。

 つまり、価格が高いときは供給は大きくなります。

 逆に、価格が低いとき〜130円のガソリンが100円になるとき〜、生産のとれない事業者が出てくるので供給は減ります。

つまり、価格が低いときは供給は小さくなります。

 これをグラフであらわすと、下のようになります。

 ちなみに縦軸が価格、横軸が供給です。

 この3点は曲線とはいえません。

 しかし、ガソリンの価格をもっと細かくとっていきます。

 そして、生まれたたくさんの点を結んでいくと、下のようなグラフが出来上がります。

 これが供給曲線です。

 供給曲線はこのように右上がりになっています。

(2)供給曲線の数学的な式

 次に供給曲線を数学的な式で表します。

 そこで次のような直線の供給曲線を考えましょう。

  これは縦軸に価格P横軸に供給Sをとった供給曲線のグラフです。

 価格が1上がると、供給がa上がります。

 価格がp*のとき、供給はゼロになります。

 ただし、供給曲線を延長して、価格が0のときの供給がbになるとしましょう。

 グラフから分かる通り、bは負の数です。

 これを数式で表すと、次のようにかけます。

 これで供給曲線を数式で表せました。

 多くの需要供給の計算問題はこの簡単なモデルで解くことができます。

(3)注意点:縦軸と横軸が普通の逆!

 ただし、少し注意があります。

 経済学と数学では縦軸と横軸が逆なのです。

 普通の数学だと「独立変数X(横軸)が変わると従属変数Y(縦軸)が変わる」というグラフになってます。

 一方で、経済学だと「価格P(縦軸)が変わると供給S(横軸)が変わる」のグラフになっています。

 これはマーシャル(1890年)のベストセラー『経済学原理』以来の経済学の伝統です。

 この結果、グラフの傾きの大きさは次のようになっています。

 式がD=b+aPだとaが傾きの大きさのように思ってしまいますが、傾きの大きさは1/aですので注意してください。