供給とは?経済学的にわかりやすく解説!

経済学用語

 供給経済学の2大概念の一つです。

 ここでは  

  • 供給の意味
  • 重要性
  • 供給の決定理論

について概説します。

1、供給とは

(1)意味

 供給とは、企業などが財サービスを市場に提供しようとすることです。

供給のイメージ図

 「しようとする」がポイントで、あくまで供給は生産しようとする計画にすぎません。

 ですので、いろんな状況についてそれぞれ供給を考えることができるのです。

(2)重要性

 供給は国の豊かさと大きな繋がりがあります。

 例えば、お金があってもスマホ企業がなければスマホを使うこともできません。

 さらに言えば、生産側の従業員は、家に帰れば消費者になります。

 (これはマクロ経済学的には三面等価の原則といいます。)

 そのため、企業がうまく回ることは家計が楽になることと直結します。

 ここに供給の社会的な重要性があるのです。 

企業の一員と家計の柱が同じであること

2、供給決定の2つの考え方

(1)供給曲線 〜価格と収入で考える〜

 供給は、価格によって決まると考えられます

 例えば、スマホの相場が50万円になれば、スマホを売れば儲かりますから、供給は大きくなります。

 逆に、1万円になれば、スマホを売ってもあまり儲かりませんから、供給は小さくなります。

 これを縦軸に価格、横軸に量をとったグラフで表すと右上がりのグラフになります。

 これが供給曲線です。

右上がりの供給曲線

(2)追加的な費用と供給曲線

 ここでより細かく見てみましょう。

 企業を利潤を最大化する経済主体と定義します。利潤とは

  • (利潤)=(価格)×(生産量)ー(費用)

です。

 さて、生産量を1つ増やすと、追加的な収入が得られる一方で、追加的な費用がかかります。

 生産量を1つ増やした「追加的な収入」とは、「一個分の価格」ですので、変わりません。

 しかし、規模を拡大するとだんだん非効率的になってくるので、「追加的な費用」はどんどん増えてききます。

限界費用逓増の法則と利潤

 「追加的な費用」を比較して、「追加的な収入」が多いときは、儲かりますからどんどん生産量を増やします。

 すると、ついに「一個分の価格」=「追加的な費用」となります。

 これ以上、生産を増やすと「追加的な費用」が「追加的な収入」を上回ってしまい損するので、生産は増やしません。

 つまり、「一個分の価格」=「追加的な費用」のときが利潤最大です。

 追加的な費用で供給が決まります。

 ここから、追加的な費用の曲線が、供給曲線と同じ形をしていると言えるのです。

(ちなみに、この追加的な費用の曲線を限界費用曲線と言います。)

限界費用から供給曲線を導く