5. LM曲線とは / 貨幣市場の均衡をグラフ化する

 金融経済は、実体経済からどのような影響を受けるのでしょうか?

 これはLM曲線で表すことができます。

 LM曲線とは、貨幣市場を均衡させる利子率と国内総生産の組み合わせです。

  • 簡単バージョン
  • 要約バージョン
  • しっかり解説バージョン

でわかりやすく解説します。

ケインズ経済学まとめ

(IS曲線、LM曲線などはこちらから↑)

文系にやさしい経済学まとめ

(経済学の理論のまとめです↑)

1、LM曲線(簡単バージョン)

 国内総生産が増えると、貨幣需要が増えます。

 増えすぎた貨幣需要を、利子率の上昇で抑えようとします。

 結果、国内総生産が増えると、利子率が上がります。

 この結果、LM曲線は右上がりになります。

2、LM曲線(要約バージョン)

 もう少し詳しく説明します。

(1)実体経済で国内総生産が増える

 まず、実体経済で何かがあり、国内総生産が増加します。

(2)取引需要が増える

 国内総生産が増えたことで、取引的動機・予備的動機に基づく取引需要が増えます。

(3)貨幣市場で超過需要が発生

  • 貨幣需要=取引需要(増加)+資産需要
  • 貨幣供給=実質マネーサプライ(一定)

 ですから、超過需要が発生します。

(4)利子率上昇

 貨幣供給が足りてないので、銀行や債券の発行者は、利子率を上げることで資金調達をしようとします。

 この結果、資産需要を減ります。

(5)貨幣市場の均衡達成

 利子率の上昇は、超過需要が解消され、均衡に達するまで続きます。

(6)LM曲線の導出

 したがって、国内総生産が増加すると、利子率は増加するので、LM曲線は右上がりになります。

LM曲線

3、LM曲線(しっかり解説バージョン)

(1)国内総生産と取引需要L1の関係

 財市場で国内総生産が決まります。

 これは金融経済にどのような影響をもたらすでしょうか?

 国内総生産は取引需要と関連しています。

  • 経済規模が大きい→取引のために必要な貨幣が大きい
  • 経済規模が小さい→取引のための必要な貨幣が小さい

 したがって、取引需要L1と国内総生産の関係は次のように表せます。

取引需要

(2)貨幣需要Lの内訳

 ところで、貨幣需要は、利子率に応じて減少する資産需要と、国内総生産に応じて増加する取引需要に分けることができます。

 それらを合わせると次のようになります。

貨幣需要

(3)貨幣需要と利子率の関係

 ところで、貨幣供給は実質マネーサプライM/Pによって決まりますので、一定です。

 これをグラフにすると、下のようになります。

 超過供給が発生すると利子率を下げ、超過需要が発生すると利子率を上げることで、需給均衡が達成されます。

 したがって、利子率は貨幣供給と貨幣需要の交点で決まります。

貨幣市場の需給

(4)国内総生産増加による取引需要の増加

 国内総生産が増加すると、取引需要が増加します。

 その結果、貨幣需要が増加します。

 これはグラフでは、貨幣需要の右シフトで表せます。

貨幣需要の増加

(5)超過需要による利子率の下落

 超過需要が発生するので利子率が上昇し、需給均衡が達成されます。

利子率の上昇

(6)LM曲線

 いままでの議論をまとめると、次のようになります。

LM曲線

IS-LM分析
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しまうま
しまうまだよ
まれびと2008
わかりやすいです!
まれびと2030
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まれびと2030
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まれびと2030
ねむい
まれびと2030
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まれびと2030
おおおおおーーーいいい
まれびと2030
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しまうま
2008さんありがとうございます!
しまうま
2030さん、は〜い笑
まれびと3295
こんにちは^ー^
まれびと3498
やっはろー
しまうま
3295さん、3498さん、こんにちは〜
まれびと5147
めっちゃ分かりやすい
まれびと5147
大学の先生より分かりやすい
しまうま
5147さん、ありがとうございます!ウレシイ!どちらの記事でしょうか?
しまうま
みなさまもぜひコメント残していってください
まれびと9305
正の外部性を内部化する為の補助金は、何故私的最適均衡点でなく社会最適均衡点に合わせて出されるのですか?補助金で外部経済が内部化されるのはわかりますが、初めにあった死荷重はどうなった?外部経済・死荷重にも重ならない分の補助金(右端の三角形)はどうなるんです?ご教授下さい…
しまうま
9305さん、ご質問ありがとうございます。ご質問3点は、正の外部性のページにある図4〜図8を順番に見ていただければ解決すると思います。1点目は図4〜図8、2点目は図4・図5・図7、3点目は図4・図7が対応しています。
まれびと4054
賃金に所得税が課されると労働時間はどうなるでしょうか?
しまうま
4054さん、コメントありがとうございます。結論からいえば、「場合による」が答えになります。合理的な労働者目線で、所得税課税は賃下げと同義です。単純にみれば、労働のインセンティブが減るので、労働時間が減ります※1。これがスタンダードな結論です。しかし、無差別曲線理論では、賃下げで労働時間が増える合理的な行動の存在を予想しています※2。労働曲線の後方屈曲性という現象です。例えば、時給5000円で月8時間家庭教師する東大生が、国に時給当たり所得税3000円を徴収されたら、生活水準を維持するために労働時間を増やすでしょう。もともと月4万円のバイト収入があったのに課税で1.6万円になったのでは、デート回数を減らすことになるのだから仕方ありません。これは所得税課税で労働時間が伸びる例です。他の
しまうま
賃金と労働時間に関する興味深い例(こちらは所得税とは関係ありませんが...)にはニューヨークのタクシー運転手の例があります。彼らは時給が上がると、労働時間を減らすらしいのです。面白いですよね。なお、※に対応する当ブログ記事は※1→「https://info-zebra.com/koyo-kettei/」、※2→「https://info-zebra.com/roudo-kyokyu/」です。
しまうま
みなさまもぜひコメント残していってください。近況とか聞きたいです
まれびと14623
おはよー
しまうま
14623さん、おはようございます!
まれびと16226
負の外部性の記事で、常体と敬体がごっちゃになっています。
しまうま
16226さん、ご指摘ありがとうございます。修正しました。
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しまうま

<自己紹介>
 万人の共通言語となる世界観を追い求めて、ブログを執筆しています。
 
<経済学について>
【可能性】万人にとってよい社会を構想する共通言語になりうる
【長所1】個別的な議論を排し、統一的に説明する
【長所2】ゼロかイチかの極論を排し、最適点を導く
【長所3】独善的あるいは自傷的な社会通念を排し、価値観や能力の多様性を重視する
【短所】体系的な知識が必要であり、難しい

しまうま経済学研究所
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