ルネサンス建築/ 西洋建築史 【第6章】

西洋建築史
Photo by Alberico Bartoccini on Unsplash
この記事は約4分で読めます。

 ルネサンス建築についてみていきましょう!

<西洋建築史シリーズ>

<『受験世界史の地図』とは?>

 『受験世界史の地図』は、「高校世界史の知識+α」のレベルで世界史を解説するサイトです。トップページは下の画像をクリック!

受験世界史の地図

1、ルネサンスとは何か?

中世ヨーロッパ交易圏(しまうま, 2020, ○)

 地中海貿易で経済力を蓄えたイタリアで、中世キリスト教社会を揺さぶる文化運動が起こります。

 14〜16世紀のルネサンスです。

 ルネサンスは、当時からして1000年前の古代ローマの文化を模範とする「文芸復興」を意味します。

 人間性の解放が目指され、絵画・文学・彫刻・建築と様々なものに影響を与えます。

 「暗黒の中世」のキリスト教社会から、現代につながる近代社会へと変わる転機とされます。

注意1:近年、「暗黒の中世」「ルネサンスは14〜16世紀のみ」の考え方は、見直されつつある。

注意2:古代を模範にオリジナリティーもあるのがルネサンス建築。一方で、古代を忠実に再現したが「新古典主義建築」です。

2、ルネサンス建築

  ルネサンスの動きは建築にも影響を与えます。特徴は以下の通り。

特徴1:数学的な構造が重視された。具体的には点対称性・透視図法など。

特徴2:ドーム建築

建築史的意義:数学が導入されることで高度な体系をもつ学問に昇華した。

3、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 (イタリア)

サンタ=マリア=デル=フィオーレ大聖堂(MarcusObal, 2008, CC BY-SA 3.0, ○)(wiki)

場所:フィレンツェ

建築家:ブルネレスキ(←ドーム建築を担った)など

工期:1296年から1462年

4、サン=ピエトロ大聖堂 (バチカン)

サン=ピエトロ大聖堂(Photo by Kévin et Laurianne Langlais on Unsplash, ○)

場所:バチカン(イタリア半島)、ペテロのローマ殉教の地とされる。

5、サン=ピエトロ大聖堂の歴史年表

サン・ピエトロ大聖堂の歴史年表
  • 67年(?)
    ペテロ、ローマにて没す

     古代ローマ帝国時代、イエス最初の信徒ペテロは、ローマにて死んだ。ペテロは、初代ローマ教皇とされる。

  • 300年代
    コンスタンティヌス帝が教会堂の建設を指示

    4世紀のローマ帝国(しまうま、2020、○)

     ペテロの墓があったというこの地に、キリスト教を公認したコンステンティヌス1世が教会堂の建設を指示した。

  • 800年クリスマス
    カール大帝への戴冠
    800年ごろのヨーロッパ(しまうま, 2020, ○)

     レオ3世はフランク王国カールに、ローマ皇帝の冠を授けた。

  • 1505年
    ユリウス2世が改築を決定

     ユリウス2世によって、当時古びていた建物を改築することが決定された。 

     設計競技の結果、ブラマンテが主任建築士になることになったが、10年ほどで二人が死去した。

  • 1513〜1521年
    ドイツ宗教改革の火種

     教皇レオ10世がサン・ピエトロ大聖堂の建築のために、贖宥状を発行した。

     しかし、ルターはこれに怒り、ルターは宗教改革を起こすことになる。

  • 1527年
    ローマ略奪
    16世紀のヨーロッパ(しまうま, 2020, ○)

     神聖ローマ皇帝カール5世がローマ略奪をした。

     宗教改革やローマ略奪のため、建設は進まなかった。

  • 1536年
    パウルス3世の建設再開

     パウルス3世が建設を再開させたが、古代ローマのフォロ=ロマーノの切り崩しを認めたため、古代ローマの遺跡が破壊された。

  • 1500年代中盤
    ミケランジェロの指揮
    ミケランジェロのピエタ(サン・ピエトロ大聖堂)(Stanislav Traykov, 2005, CC BY-SA 3.0, ○)(wiki)

     ミケランジェロに指揮が移り、工事の規模を縮小し、造営は迅速に進められることになる。基本的な部分はこのミケランジェロが手がけた。

     ミケランジェロの死後、オスマン帝国との戦費があり、工事があまり進まない時期があった。

  • 1588〜90年
    ドームの建設

  • その後
    ドーム内部・身廊・バルダッキーノ・ファサードの建設

     順次、サン・ピエトロ大聖堂に意匠が加えられていった。

  • 現在
    今のサン・ピエトロ大聖堂
    サン=ピエトロ大聖堂(François Malan, 2005, CC BY-SA 3.0, ○)(wiki)

     サン・ピエトロ大聖堂は、バチカン市国の観光地となっている。

タイトルとURLをコピーしました