公平性の確保 〜所得分配の正当性〜

厚生経済学

または

  • パレート最適が達成されること

は、市場メカニズムを通じて実現できます。

 しかし、そのパイを誰とどの程度分け合うかについては、言及できていません。

 いくら社会全体のパイが最大化しても、もともと

  • Aさん100万円、Bさん120万円

のところが

  • Aさん130万円、Bさん700万円

ではあまりに不公平です。

 社会全体のパイが最大化しているわけだから、うまくパイを分け合えば効率性と公平性を両立できるはずです。

 実際に、厚生経済学の第二基本定理によって、社会厚生が最大化される状況は、所得分配と市場メカニズムによって自由に作り出すことができることが証明されています。

 ここで、課税と補助金、つまり、所得の再分配の正当性を明確に主張することができます。

 ただ、問題はどの程度所得分配すべきかという問題が、未解決なことです。

 なぜなら、これは正義の問題だから…

 これは現代の経済学の限界の一つになっています。