需要供給曲線のすべて/ 経済の基本モデル

 最も有名な需要供給曲線を解説します。さらに、余剰分析という考え方で「社会の豊かさ」に踏み込みます。市場メカニズム=「神の見えざる手」がなぜ魅力的な概念なのかが理解できます。

〜序論:なぜ経済は重大問題か?〜

 ひとたび東京の街に降り立てば、高くそびえ立つビル・華やかなファッション・異国風の料理と、とても自分ひとりでは生み出せない価値の大群が目に飛び込んできます。これらの価値が生まれるには、無数の人々の力が必要です。

 改めて考えると驚くべきことに、この豊かな社会には強権的支配者が圧政の下で虐げる奴隷はいません。我々は自由です。しかし、現実には自分勝手なはずの人間たちが、なぜか自発的に協力しあって社会を豊かにしています。

 現代社会の豊かさの根底には、利己的な人間が利他的な行動を取るシステムがあります。それが市場経済です。経済学の始祖アダム・スミスは、これを「神の見えざる手」と呼びました。

〜〜〜

 この記事では、市場経済がなぜ最良であるのか、どのような場面で失敗するのかを解説します。

コメント欄(お気軽にどうぞ)
しまうま
106289さん、助けになれてよかったです!
しまうま
106645さん、106758さん、コメントありがとうございます
まれびと107832
いい
まれびと107832
役に立ちました。ありがとう
しまうま
107832さん、こちらこそお役に立ててうれしいです。
まれびと111088
明快な記述、写真入りはたいへんよく分かりました。ありがとうございます‼️
しまうま
111088さん、褒めていただき嬉しいです。ありがとうございます。
まれびと114157
役に立ちました。
まれびと114157
発表などするのによく役立ちました。  発表がうまくでくました。  ありがとうございました。  また、発表するときは、よろしくおねがいします。
まれびと114157
ついでに、アメリカの年表
まれびと114157
どこにありますか?
しまうま
114157さん、発表うまくいって何よりでございます。アメリカ史はこちらにございます。「https://info-zebra.com/usa-history/」
しまうま
[富の偏在]世界と日本における経済格差に関する新記事を公開しました。ぜひご一読ください!https://info-zebra.com/wealth-share-2020/
読者127642
読者127642
社会における学校の役割って何でしょうか
読者127642
レポートにまとめないといけないのですが、序論から思いつきません(´;ω;`)
しまうま
127642さん、コメントありがとうございます。最重要な視点は「⓪親はなぜ十分な教育を子供に与えることができないのか?」という問いです。すぐに思いつく答えは「⓪親は質の高い教育ができないから」ですが、「①昔のように家を継ぐ場合」はそんなことないですし、「②できなければ家庭教師をつければいい」のです。
しまうま
となると、①から「①現在は高度な産業社会で職業の自由があること(需要)」、②から「大人数で教育することで費用を分担する(供給)」という存在理由が見えてきます。
しまうま
しかし、なら私立学校で十分です。公立学校の存在意義を考えるには、「③教育の効果を親が過小評価しがちなので「賢い政府」が適切な教育を施す必要がある(効率性)」「④教育の効果を把握していても貧しい親は教育費用を負担できず不公平が生まれる(公平性)」というのも大きな理由です。
しまうま
とはいえ、一番書きやすいのは①でしょう。近代化による産業の高度化、公教育の開始などについて調べてみてはいかがでしょうか?
読者127642
返事がいただけるとは思ってなかったです(´;ω;`)ありがとうございます!ちなみに、先生から出されたテーマがその社会における学校の位置づけ あるいは 学校の中で生活することが個々人にとってどのように機能しているか なんですが、そのテーマから問題を探すんですか(@_@。? レポートを書くのが初めてで何もわからなくてすみません(;_;)
しまうま
いえいえ、コメントいただけると嬉しいので笑 前者のテーマでは学歴社会・産業社会・文化の継承、後者は青春の思い出・人格形成・社会人になる準備みたいな視点がぱっと思い浮かびますね。1〜2枚程度の軽いレポートでしたら割と適当に書いてよいと思います。
読者127642
1~2枚くらいでいいんですが、軽く適当にがわからなくて(´;ω;`)
しまうま
図書館の「教育」のコーナーに行って、2〜3冊くらい借りて読んでみてください。それで論点と理屈と結論が思い浮かんだら、それをレポートに書きましょう。根拠として本や統計の引用をして参考文献録をつけたらレポートの完成です。
読者127642
ありがとうございます!明日学校の図書室に行って本調べてみます(#^^#)
読者127642
しまうまさんみたいにレポートの達人になりたい…
しまうま
ちなみに大学1年生ですか?
読者127642
専門学校1年生です
しまうま
そうなんですね!慣れないレポートで大変かと思いますが、頑張ってくださいねd(^_^o)
読者127642
単位のために!これからも出るであろうレポートと仲良くなるために頑張ります!このサイト作ってくれてありがとうございます(#^^#)
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1、何が価値を決めるか

 社会にある価値が最大化されることが、社会にとって最もよいでしょう。では、価値とは一体なんでしょうか。経済学では、価値を2つの視点から考えます。

(1)費用価値説

 一つは「たくさんの労力を費やしたモノの価値は高い」という費用価値説です。生産者の努力の価値を認める考え方です。多くの労力・高い技術・手に入れにくい材料を用いて作られたモノの価値は高く評価されます。共産主義思想を生み出したマルクスは、この一派です。

(2)効用価値説

 もう一つは「人々の欲求をより満足させるモノの価値は高い」という効用価値説です。人々の多様な価値観を認める考え方です。たとえ他の人には認められなくとも、たくさん欲せられるモノの価値は高く評価されます。一般均衡理論を発表したワルラスは、この一派です。

(3)需要と供給

 費用価値説と効用価値説は、どちらも正しいです。

 どちらが正しいのかを議論することは「はさみの下の刃と上の刃のどちらが紙を切っているのか?」と同じ愚問です。このハサミの例を引き合いに出して、効用価値説と費用価値説を統合したのが、マーシャルです。マーシャルは効用価値説を需要曲線で表し、費用価値説を供給曲線で表しました。両者が交わるところで、社会的な価値が決まるのです。この需給曲線モデルをこれからみていきましょう。

2、需要曲線

 人々はどのようにモノを欲するかを表したのが需要曲線です。

(1)需要曲線の仮定

 モデルを作る上では、現実のある部分をシンプルにして捉えなくてはいけません。そこで、次を仮定して考えます。

  • ⓪価値を受け取る人としての消費者

 価値とはよく考えると自分のみで作り出すのは非常に難しいです。誰かから価値を受け取ることが必要です。経済学では価値を受け取る人を消費者と呼称します。

  • ①効用最大化

 人は効用(=満足度)を最大にするように行動すると考えます。

消費者余剰

  • ②貨幣経済

 経済の本質は、モノとモノの交換です。しかし、「ビールと経済学教科書」「自動車と芝刈り機」というような物々交換はうまくいきません。なぜなら、お互いが「お互いのモノ」を欲しがっているという欲望の二重の一致が成立しにくいからです。そこで、すべての人が欲しがっている「貨幣」を用いて取引します。

  • ③財の限界効用逓減

 財を1個追加して得られる追加的な効用(=限界効用)は、財が多くなるとどんどん小さくなっていくと考えます。例えば、ビール1杯目はとてもおいしいですから、限界効用は大きいです。しかし、2杯目を追加して得られる限界効用は、1杯目よりも小さくなります。このようにたくさん消費しすぎると、感覚が鈍っていくことを限界効用逓減といいます。

限界効用逓減

  • ④貨幣の限界効用は一定

 貨幣を1円追加して得られる追加的な効用(=限界効用)は、保有貨幣が多くなっても変わらないと考えます。なぜなら、年収100万円か年収1億円にかかわらず、100円で買える財は変わらないからです。

※経済学の教科書では「所得効果がゼロ」「準線形の効用関数」の仮定と書かれています。

※この仮定が「余剰分析」の主要な難点です。教科書ではこれを解決するために無差別曲線を利用しています。しかし、結論はあまり変わりませんので、こちらを使います。

  • ⑤価値観の多様性

 人間にはいろいろいて、同じ価値観を持っている人、全く異なる価値観を持っている人がいます。そこで、価値観の多様性を仮定します。

  • ⑥プライステイカー

 市場価格より安く買おうとすると企業は他の人に売ってしまい、市場価格では必ず買え、市場価格より高く買うのはお金の無駄使いであるような状況を考えます。つまり、消費者は市場価格を変化させられないと考えます。これをプライステイカーの仮定といいます。

 このような状況が成立するのは、無数の消費者が存在しているときで、完全競争の仮定とも言います。

(2)需要曲線

 さて、需要曲線を描きます。ビールで考えます。

 例えば、ある人にとって、ビール1杯目は500円分の効用、2杯目は400円分の効用、3杯目は300円分の効用、4杯目は250円分の効用、5杯目は200円分の効用、、、であるとします。③の仮定:限界効用逓減を意味しています。

ビールの限界効用逓減

 ビールが1杯350円だとすると、1杯目、2杯目はお金を失うことよりも、ビールを飲む方が効用が上がります。しかし、3杯目以降では、お金を失うことのダメージが大きいので買いません。ですから、効用最大化のためにビールの消費は2杯になります。このように財の効用とお金の不効用を比較して、効用最大化します。

ビールの効用最大化

 価格を細かく変えていくと、ちょうど限界効用をなぞるように消費が決定されます。この「財の価格」と「効用最大化する消費」の組み合わせを、需要曲線といいます。需要曲線が右下がりになるのは、限界効用が逓減していくからなのです。

需要曲線

(3)消費者余剰

 取引によって最終的に得られた効用を消費者余剰といいます。

  • 消費者余剰=財から得られた効用―失った貨幣の効用

です。すると、下のグラフの黄色の部分が消費者余剰となることがわかります。

消費者余剰の導出

(4)市場需要曲線

 今は一人当たりで考えていましたが、世の中には無数の人々がいます。これらの需要をすべて足してやると、社会の需要曲線が描けます。これが市場需要曲線といいます。

 市場需要曲線が右下がりになる理由は2つです。一つは限界効用逓減。二つ目は価値観の多様性です。このとき、高くても買う人、安くならないと買わない人といった価値観の多様性が、市場需要曲線に反映されているからです。

市場需要曲線

 ここでも消費者余剰を合計してやることができます。これで取引による社会全体の満足度を可視化できます。

消費者余剰の合計

3、供給曲線

 企業はどのようにモノを作り出すのかを表したのが供給曲線です。

(1)供給曲線の仮定

 モデルを作る上では、現実のある部分をシンプルにして捉えなくてはいけません。そこで、次を仮定して考えてみます。

  • ⓪価値を生み出す生産者としての企業

 価値を生み出すには、時間・労力・原材料を手に入れるためのお金といった代償が必要です。価値を生み出した人に何もお返ししないのは、搾取です。そこで、価値の生産者には代償を補いつつ(=費用)、その付加価値に見合った報酬(=利潤)をもらうことができます。

 経済学ではこのような人を生産者と呼称します。この記事ではもっと踏み込んで企業と呼びます。

  • ①利潤最大化

 企業は利潤を最大化するように経営されると考えます。利潤とは、売り上げから費用を引いたものです。

  • 利潤=収入―費用

 ところで、費用には生産量によって変わらない固定費用と、変わる可変費用があります。

  • 生産者余剰=利潤+固定費用(=収入―可変費用)

とします。

利潤

 すると、利潤最大化するときの生産量は、生産者余剰最大化するときの生産量と一致します。ですから、利潤最大化を考えるときは、生産者余剰の最大化を考えてあげればよいです。この考え方があとで役に立ちます。

  • ②規模に対する収穫逓減

 企業は労働や資本を用いて、財を生産します。ここで、企業は規模がデカくなると、さまざまな理由で生産性が低下していくと仮定します。これを規模に対する収穫逓減といいます。

 理由はいくつか考えられます。第一に、会社のすみずみまで管理が行き届きませんから、ちゃんと仕事しない人が出てきてしまい、生産性が下がります。第二に、規模を拡大すると、質の悪い労働者も雇うようになるので、生産性が下がります。第三に、規模を拡大すると、古くなった設備を再稼働し、今ある設備が酷使するので設備の質が低くなり、生産性が下がります。

  • ③限界費用逓増

 規模に対する収穫逓減の結果として、生産量を1つ増やすための費用はどんどん上がっていきます。なぜなら生産性が下がっていますから、増産するには多くの生産要素の投入が必要になり、費用がかさむからです。模試の偏差値を40から50にするより、60から70にする方が大変なことと似ています。

限界費用逓増
  • ④能力の多様性

  企業にはいろいろいて、同じ生産能力を持っている人、全く異なる生産能力を持っている人がいます。そこで、能力の多様性を仮定します。

  • ⑤プライステイカー

 市場価格より高く売ろうとすると消費者は他の企業から買ってしまい、市場価格では必ず売れ、市場価格より安く売るのは損であるような状況を考えます。つまり、企業は市場価格を変化させられないと考えます。これをプライステイカーの仮定といいます。

 このような状況が成立するのは、無数の企業が競争しあっているときで、完全競争の仮定とも言います。

(2)供給曲線

 さて、供給曲線を出してみます。例えば、ある企業がビールを生産するのに、最初1万杯生産するときには限界費用が150円であったところが、追加的に1万杯生産するときには限界費用が300円に、さらに追加的には450円になるとします。③の限界費用逓増です。

ビールの限界費用逓増

 ビールが1杯350円だとすると、0〜2万杯目は増産による収入が費用を上回りますから、ビールを生産した方が利潤が上がります。しかし、2万杯目以降では、増産による費用が収入を上回りますから生産しません。ですから、利潤最大化のためにビールの生産は2万杯になります。このように収入と費用を比較して、利潤最大化します。

ビールの利潤最大化

 価格を細かく変えていくと、ちょうど限界費用をなぞるように生産が決定されます。この「財の価格」と「利潤最大化する消費」の組み合わせを、供給曲線といいます。供給曲線が右下がりになるのは、限界費用が逓増していくからなのです。

供給曲線

(3)生産者余剰

 取引の結果得られた効用を生産者余剰といいます。

  • 生産者余剰=収入―可変費用

になります。すると、下のグラフの黄色の部分が生産者余剰となることがわかります。

生産者余剰

 

(4)市場供給曲線

 今は一社当たりで考えていましたが、世の中には無数の企業がいます。これらの供給をすべて足してやると、社会の供給曲線が描けます。これが市場供給曲線といいます。ここでも生産者余剰を合計してやることができます。

 市場需要曲線が右下がりになる理由は2つです。一つは限界効用逓減。二つ目は価値観の多様性です。このとき、安くしか売れなくても作れる生産者、高く売れないと作れない生産者といった能力の多様性が、市場供給曲線に反映されているからです。

市場供給曲線

 このように考えると、生産者余剰の合計は下のようになります。これが社会の企業が得た利益です。

生産者余剰

 

4、市場メカニズム

(1)需要曲線と供給曲線

 需要曲線と供給曲線の本質は、財の価格が決まれば数量が決まるという関係です。そして、需要曲線には効用最大化と価値観の多様性、供給曲線には利潤最大化と能力の多様性が反映されています。

(2)市場均衡の存在

 ここで需要曲線と供給曲線を重ねてみます。すると、需要と供給が一致する点があり、そこでは消費者と企業が同一価格に直面していることがわかります。

 これを市場均衡といいます。

需要供給曲線

 本当に雑な説明になりますが、上をみると多くの場合において、市場均衡は存在します。なぜなら、価格が0以上と数量0以上の座標空間において、右下がりの需要曲線と右上がり供給曲線は必ず交わるからです。

 空気や海といった財についてはどうか?という意見もあると思いますが、それは下のように考えます。このような価格ゼロで供給される財を自由財と言います。

自由財の市場均衡

(3)価格による需給調整

 ここで、価格は伸縮的に動くと考えましょう。すると、価格によって需要供給が調整され、最終的に一致します。

 もし市場価格が下図のように割高だと、需要が少なく、供給が多くなります。これは超過供給といわれ、売れ残りが出てしまっている状態です。このとき、消費者は「値下げしてくれたら買うのに」と、生産者も「値下げして売れ残りを減らしたい」と考えます。ですから、やがて市場価格は下がっていくと考えられます。

超過供給

 もし市場価格が下図のように割安だと、需要が多く、供給が少なくなります。これは超過需要といわれ、在庫切れが出てしまっている状態です。このとき、消費者は「値上げしてでも買うのに」と、生産者も「値上げして儲けたい」と考えます。ですから、やがて市場価格は上がっていくと考えられます。

超過需要

 この結果、価格が調整されることで、需要と供給が一致します。これが「需要曲線と供給曲線の交点」です。限られた財が無駄なく作られ、分配されていることがわかります。

 これがいわゆる市場メカニズムです。

ワルラス的調整過程

※ちなみに、このように価格調整によって、需給均衡が達成されることをワルラス的調整と言います。そして、消費者と企業の間にたって価格を調整するメカニズムを「ワルラスの競り人」と表現することもあります。

5、余剰分析

(1)社会的余剰

 「単に需要と供給が一致したからといって、最良とは限らないじゃないか」と言われるかもしれません。

 その通りです。そこで社会にとって望ましい度として、社会的余剰という概念を導入します。

  • 社会的余剰=消費者余剰+生産者余剰

です。つまり、消費者がどれほど満足し、生産者がどれほど報いられたかを合計したのが社会的余剰です。

(2)市場均衡

 市場均衡では、社会的余剰は下のようになります。そして、実は、これが社会的余剰が最大化されたものです。

社会的余剰

(3)超過供給

 超過供給とは、企業が割高な価格に惹かれて作り過ぎて、売れ残りが出てしまった状態です。

 そもそも割高ですから消費者は前より損しています。さらに、企業としても需要が少ないので全部売り切れません。生産者余剰は多く見積もっても、下の赤い台形です。(生産性が高い企業が顧客を総取りしている状況)

超過供給の余剰分析

 上図より、超過供給では、市場均衡のときよりも、社会的余剰(=消費者余剰+生産者余剰)は減っています。この減少分を死荷重といいます。

(4)超過需要

 超過需要とは、企業が割安な価格のために供給量が不足している状況です。

 そもそも割安ですから企業は前より損しています。さらに、消費者としても需要が多いので奪い合いが起こります。消費者余剰は多く見積もっても、下の赤い台形です。(最も欲しい人が財を総取りしている状況)

超過需要の余剰分析

 上図より、超過需要では、市場均衡のときよりも、社会的余剰(=消費者余剰+生産者余剰)は減っています。この減少分を死荷重といいます。

(5)社会的余剰の最大

 つまり、社会的余剰は、市場均衡で最大になります。超過供給・超過需要では死荷重が出てしまうのです。

 もし市場メカニズムが機能して市場均衡が達成されるなら、「欲しい人」が「作れる人」から最適な財を受け取れることになります。このような状況を最適な資源分配が実現している、または、効率的といいます。これが市場経済を擁護するもっとも基本となる議論です。

6、神の見えざる手

(1)市場経済の本質

 思い出して欲しいのですが、需要曲線は消費者の効用最大化、供給曲線は企業の利潤最大化を意味しています。このためにこの自分勝手にバラバラに行動する人間たちが、市場メカニズムを通してつながれば、協力しているかのように価値が生成され、分配されるのです。「各人は分権的意思決定をしているのにもかかわらず、神の見えざる手によって最適な資源分配が実現される」とも表現できます。

 もう少し踏み込んで考えましょう。市場需要曲線は価値観の多様性、市場供給曲線は能力の多様性を反映しています。まとめとして描かれています。つまり、市場経済では、作る能力が高い人が財を作り、本当に欲しい人が財を獲得できる社会が実現していると言えます。

(2)厚生経済学の第一基本定理

 本来はより高度な理論で述べるべきですが、このように社会を豊かにする上で市場メカニズムが効率的に機能することを「厚生経済学の第一基本定理」といいます。市場の倫理的正当性の証明とも取れる厚生経済学の第一基本定理は、1950年代に厳密かつ美しい形で証明されました。「平等」という倫理的正当性をもつ共産主義国家・ソ連に対して、資本主義国家・アメリカが「最適な資源分配」という倫理的正当性を主張し返したとも言えます。

7、歪められる市場

 市場メカニズムが機能するには、消費者は欲しいものを買え、企業は作りたいものを売るという自由な市場が必要です。ここでは競争が行われます。では、なんらかの理由で市場が歪曲されればどうでしょうか。

(1)競争の制限 〜独占企業〜

  • 独占企業

 市場メカニズムでは、企業はプライステイカーと仮定していました。つまり、企業は無数に存在し、誰かが高く売ろうとしたら、他の人が「俺はもっと安く売るぞ」と手を挙げます。しかし、企業が一社の場合、企業の交渉力が強くて、自由に値段を設定できるようになります。このような企業を独占企業と言います。

  • 余剰分析

 独占企業にとって、価格を上げると売り上げが多くなるので、利潤が増大します。しかし、価格をあげすぎるとあまり売れなくなってしまいますから、ほどほどの値段の高さで売ることになります。

 結果、下図のように社会的余剰が決まります。すると、死荷重が発生していることがわかります。死荷重が生まれる理由は、独占企業は高い値段で生産制限することで生産者余剰を増加させられますが、それ以上に消費者余剰が減ってしまうからです。

独占の死荷重

  • 対処策

 本来なら値段が割高なら、新規参入があり価格が下がっていくはずです。しかし、1社の状態が続くのは、適正な競争が行われていないことを意味しています。このように適切な競争が行われないとき、市場メカニズムが機能したとしても、歪められてしまいます。独占禁止法公正取引委員会があるのは、このような死荷重の発生を防ぐためです。

(2)価格の歪み 〜間接税〜

  • 間接税

 市場歪曲的な政策は、間接税による財源確保です。ここでは、消費者と企業の直面する価格に差が出ます。例えば、消費者は110円払っている一方で、企業には100円しか入りません。この場合、市場が歪みます。これを余剰分析で考えます。

  • 余剰分析

 余剰分析では税収について通常と異なる見方をします。税収はあとで行政サービスになるにせよ、再分配されるにせよ、国民の利益になるはずです。ですので、税収は直接的にはプラスの政府余剰と考えます。

 なお、税による間接的な悪影響は、消費者余剰や生産者余剰の減少として考えます。

 すると、社会的余剰は下になります。 

  • 社会的余剰=消費者余剰+生産者余剰+税収

これを図示すると、下のように死荷重が発生します。

間接税の死荷重

 理由は、本来ほしい人が「高いから」と買い控えたり、本来作るのが得意な人が「安いから」と売り控えたことで、非効率性が生じたからです。

  • 対処

 消費者は無駄にお金がかかり、企業の利潤は無駄に小さくなるのが、間接税の悪影響です。したがって、最適な資源分配の観点から見れば、間接税は廃止すべきとの結論になります。

 では、どんな税がいいのかについては後述します。

(3)価格の歪み 〜間接補助金〜

  • 間接補助金

 間接補助金も、市場歪曲的です。ここでは、消費者と企業の直面する価格に差が出ます。例えば、消費者は100円払う一方で、企業には110円もらえる場合です。しか入りません。この場合、市場が歪みます。これを余剰分析で考えます。

 例えば、消費者が直面する価格は低く、生産者が直面する価格は高く、その差額を政府が負担する場合を考えます。

  • 余剰分析

 余剰分析では補助金について通常と異なる見方をします。補助金は他の行政サービスや所得分配に使えるお金であるので、補助金は直接的には国民の不利益です。ですので、税収はマイナスの政府余剰と考えます。

 なお、補助金による間接的な利益は、消費者余剰や生産者余剰の増加として考えます。

 すると、社会的余剰は下になります。 

  • 社会的余剰=消費者余剰+生産者余剰ー補助金

これを図示すると、下のように死荷重が発生します。

間接補助金の余剰分析

 理由は、本来そこまで欲しくない人が「安いから」と買ったり、本来そこまで作るのが得意でない人が「高いから」と売ったりすることで、非効率性が生じたからです。

(4)経済学的にあるべき税と補助金

 間接税と間接補助金が、市場歪曲的で社会の利益を毀損することをみてきました。では、どう税や補助金を考えればいいでしょうか。

 詳しくは「所得分配の重要性」の節で述べますが

  • 一括固定税一括固定補助金

は社会の利益を毀損せずに、所得分配をすることができます。

 また、詳しくは「市場の失敗」の節で述べるように

  • 負の外部性を内部化するピグー税
  • 正の外部性を内部化するピグー補助金
  • 公共財の供給に必要なお金(税と補助金)

は社会的余剰を増大させます。

(5)市場歪曲の2大要因

 以上より、競争の制限価格の歪みとが市場を歪曲し、効率性を損なうことがわかると思います。

8、市場の失敗

 しかし、競争を促進し価格の歪みを是正して、市場が正常である場合でも、効率性が損なわれる場合があります。これが市場の失敗です。市場の失敗では、政府が大きな役割を担う必要があります。

(1)公共財

 公共財では、市場の失敗が起こります。

 公共財とは、

  • 非排除性:利用すべきでない人を排除できない
  • 非競合性:不特定多数の人が同時に使える

という性質をもっている財です。治安平和景観がこの種の公共財になります。

 公共財には「フリーライダー問題(タダ乗り問題)」がつきまといます。フリーライダーとは、費用を十分に払わずにその便益だけ受け取ろうという人です。もちろん、良心的な市民もいますから、全部の費用が払われないというわけではありませんが、中には払うべき費用を払わない人がでてきます。

  • 余剰分析

 余剰分析します。ここでは、限界評価という概念を加えます。限界評価とは、公共財を1財増やすのに払ってもいいと考える金額です。そして、フリーライダーのために、「費用負担した市民の限界評価」と「市民全員の社会的限界評価」に差が生まれます。

 すると、下のように死荷重が発生します。

公共財の余剰分析
  • 対処法

 対処としては、政府は市民がどれほど欲しがっているかを考えつつ、政府が公共財を供給することです。治安を担う警察・裁判所、平和を担う自衛隊などの公的機関が、国費を投じて運営されているのが正当化される理由は、これらが公共財であるからです。

(2)正の外部性

 正の外部性があるとき、市場の失敗が起こります。

 正の外部性とは、消費者と生産者以外の第三者によい影響を与えることをいいます。

 例えば、産業・第三者・正の外部性には次のようなものがあります。

第三者正の外部性
教育企業や官庁人材が育つ
農業地域住民洪水を防ぎ景観を保つ
上下水道社会全体公衆衛生を改善する

 さて、重要なことは、第三者は生産費用を全く負担しないということです。このとき、市場が機能しても、正の外部性がある財は過小供給されます。余剰分析しましょう。

  • 余剰分析

 正の外部性のある財を市場メカニズムに任せるとどうなるでしょうか。まず、消費者は私的限界評価にしたがって買います。この需要曲線と供給曲線の交点が市場均衡です。

 しかし、正の外部性も含めて考えると、最適な資源配分と比べたとき、死荷重が発生してしまいます。その原因は、正の外部性を得ている人々が費用を払わず、生産者が積極的に供給しないからです。

正の外部性の死荷重
  • 対処法

 有効な対処は、「社会的限界評価」と「私的限界評価」の差額を、補助金で埋めてやることです。消費者側に払っても、生産者側に払ってもいいです。これをピグー補助金といいます。これの面白い点は市場メカニズムを使っていることです。このように、外部性を市場システムの中に取り込むことで、解決することを外部性の内部化と言います。

(3)負の外部性

 負の外部性があるとき、市場の失敗が起こります。

 負の外部性とは、消費者と生産者以外の第三者に悪い影響を与えることをいいます。

 例えば、産業・第三者・負の外部性には次のようなものがあります。

第三者負の外部性
高度成長期の化学工場漁民・地域住民汚染廃液で漁業被害・健康被害
火力発電地球市民温室効果ガスで地球温暖化
高層マンション建築近隣住民日照権を侵害

 さて、重要なことは、当事者が第三者の損害を補償しないということです。生産者は私的費用で生産しますが、社会的費用は私的費用よりも大きくなります。

 このとき、市場が機能しても、負の外部性がある財は過剰供給されます。余剰分析しましょう。

  • 余剰分析

 負の外部性のある財を市場メカニズムに任せるとどうなるでしょうか。まず、生産者は私的限界費用にしたがって売ります。この需要曲線と供給曲線の交点が市場均衡です。

 しかし、負の外部性も含めて考えると、最適な資源配分と比べたとき、死荷重が発生してしまいます。

負の外部性の余剰分析
  • 対処法

  有効な対処法は、「社会的限界費用」と「私的限界費用」の差額を、税金で埋めてやることです。消費者側が負担しても、生産者側が負担してもいいです。これをピグー税といいます。これの面白い点は市場メカニズムを使っている。これも外部性の内部化と言います。炭素税レジ袋有料化はこれに当たります。

(4)費用逓減産業

 固定費用が大きすぎる産業でも、市場の失敗がおきます。

 これは自然独占費用逓減産業規模の経済とよばれる市場の失敗です。

 費用逓減産業は、自然に独占企業が誕生してしまいます。独占企業は死荷重を生みます。なぜ固定費用が大きすぎると、独占がおきるのか説明します。電力会社の例で考えてみましょう。

 まず、1社目が市場を開拓し、独占企業となったとします。発電所を一度作れば、かなり安く電気を作れますから、限界費用はどんどん低くなっていきます。生産者余剰を最大にしようとすると、独占が発生し、死荷重がうまれます。

自然独占の余剰分析

 ところで、生産者余剰は利潤とは異なります。

  • 利潤=収入―費用
  •    =価格×数量―平均費用×数量
  •    =(価格―平均費用)×数量

です。平均費用を書いてやると、下のように利潤を表すことができます。

独占と利潤

 ところで、平均費用はどのように変わるのでしょうか。費用には、発電量によって変わらない固定費用と、発電量で変わる可変費用があります。

  • 費用=固定費用+可変費用

 電力社では、発電所を作るのに莫大な固定費用が必要です。大量の消費者を抱えることで、この費用を分散して回収しているのです。この結果、発電量が少ないとき、平均費用は非常に高く、徐々に低くなっていきます。

 需要曲線と平均費用曲線の上下関係に注目すると、下図のように黒字ラインと赤字ラインを線引きできます。電力会社のように固定費用が大きい場合、赤字ラインがかなり高いことにあります。

独占企業の黒字と赤字

 

 この状態で、2社目、3社目と新規参入し、価格競争が生まれると、赤字化することが目に見えています。したがって、新規参入は生まれず、自然独占が生まれます

 市場に任せても自然に独占が発生しますから、市場の失敗です。

  • 対処法

 自然独占への完璧な対処方法はありません。独占を許した状態で、どのように政府が管理していくかが問われます。

 企業に有利に考えるなら、自然独占を維持するのがいいでしょう。しかし、これでは消費者の利益が損なわれます

 そこで、限界費用まで価格を下げてやると、社会的余剰は最大になります。しかし、価格が平均費用を下回るので、企業は赤字を出してしまします。これでは事業存続ができません。

限界費用価格形成

 最終的に考えられるのが、平均費用で価格を設定することです。このとき、自然独占より消費者余剰は大きくなりますし、企業は赤字ではありません。このような規制を平均費用規制といいます。実際には、平均費用に少し上乗せした価格で、価格設定してやることが行われています。

平均費用価格形成

(5)情報の非対称性・不確実性

 他にも情報の非対称性・不確実性も市場の失敗を引き起こします。

  • 情報の非対称性とは、市場に出ていない情報があること。相手に騙されていないかと考えながら行動する必要があり、非効率性を生みます
  • 不確実性とは、将来に何が起こるのかわからないこと。リスクを回避しながら行動する必要があり、非効率性を生みます

 需要供給曲線で説明するのは難しいので、このくらいの説明に留めます。

(6)硬直的な価格

 価格が硬直的に動かず、需要と供給が調整されない場合も問題です。このとき、自由な競争市場を整備しても、市場が機能しません。正確には「市場の失敗」ではありませんが、これも大きな問題です。

 いわば「ワルラスの競り人」が存在しない場合です。ケインズ経済学(伝統的なマクロ経済学)では、硬直的な価格を出発点に理論を作っています。

 

10、所得分配の重要性

(1)効率と公平のトレードオフ

 ここまで市場の歪みを是正し、市場の失敗に対処するなら、基本的には競争的な市場が最適な資源分配を実現することを見てきました。しかし、一つ絶対に触れておかなくてはいけないことがあります。ここでの「最適な資源分配」とは社会全体の豊かさの最大化であって、貧富の差は生まれます

 市場メカニズムの中では、たしかに競争力のある者が利益をえていきます。その結果、貧富の差が生まれます。つまり、市場メカニズムは自動的に「効率性」を達成しても、自動的に「公平性」を達成することはないのです。

 例えば、次のような例を考えてみましょう。本来、何社も参入できるのに、1社が独占的に生産しています。このとき、たしかに死荷重が生まれて「非効率」ですが、消費者余剰と生産者余剰は、「公平」に見えます。

 ここで競争を導入すると、価格はどんどん下がっていき、消費者は大いに得をします。しかし、この財を生産している産業はめちゃめちゃです。全然儲からなくなってしまいました。全体として見ると、社会的余剰は最大化されているので「効率的」ですが、「不公平」に見えます。

(2)所得分配

 では、資本主義国の経済学者は、貧富の差を肯定するのでしょうか?

 いいえ、違います。

 市場はほぼ必ず不公平を生むので、所得分配で是正することを考えます。

 ここで生産者がおった損害をまるまる消費者が補償すれば、どうでしょうか。

  • 生産者は競争が起こる前と、生産者余剰は同じ
  • 消費者は競争が起こる前より、死荷重分、消費者余剰は増加

となり、双方が納得する形になります。

(3)一括固定税と一括固定補助金

 ここでポイントがあります。税と補助金をする際に、価格や数量と紐づけると「市場歪曲的」となり、「効率性」が保てません。そこで、価格や数量に関係なく、「一括固定税」と「一括固定補助金」が重要です。

 これを図にすると、下のようになります。

 ですから、市場メカニズム所得分配をセットで使えば、社会をよりよくできるのです。

(4)厚生経済学の第二基本定理

 所得分配の重要性は、「厚生経済学の第二基本定理」と言えます。

 厚生経済学の第二基本定理とは、市場メカニズムと所得分配をセットで使えば、効率性も達成しつつ、公平性を操作できるという者です。「第二」とあるように、市場メカニズムの効率性を主張した厚生経済学の第一基本定理と対になる理論です。

 経済学は決して弱肉強食を無条件に肯定する非人間的な考えをしているわけではありません。所得分配の重要性を、非常に明快に導いています。

11、結論

(1)自由な市場を作ろう

 市場メカニズムは、需要と供給を調整し、最適な資源分配を実現します。これは効用最大化・利潤最大化しようとする人々や企業が、さも協力しあっているような結果を生んでいることを意味します。このような市場の機能を「神の見えざる手」といいます。厚生経済学の第一基本定理によれば、市場は「効率的」です。

(2)市場の歪みをなくそう

 市場メカニズムが効率的にならないのは、2つに大別できます。一つ目が、市場が歪められている場合です。競争が制限されていたり、価格が歪んでいる場合、「非効率性」を生みます。政府の経済介入をなくす必要があります。

(3)市場の失敗を是正しよう

 二つ目が、市場の失敗です。公共財正の外部性負の外部性自然独占の場合、市場は効率性を達成しません。それぞれに応じた政府の経済介入が必要になります。

(4)所得分配をしよう

 これらをすべて達成し、市場メカニズムによって効率性が達成されても、公平性は達成されません。そのため、所得分配によって適切に補償することで、公平性を確保することが必要です。

(5)良い社会とは

 このような社会では人々や企業は自由に振る舞うことができます。好きなものを欲しがり、好きなものを作っていいです。その裏では、政府が競争環境を整え、市場の失敗に対処し、所得分配をします。こうすることで、社会は豊かになります。

マクロ経済学
コメント欄(お気軽にどうぞ)
しまうま
106289さん、助けになれてよかったです!
しまうま
106645さん、106758さん、コメントありがとうございます
まれびと107832
いい
まれびと107832
役に立ちました。ありがとう
しまうま
107832さん、こちらこそお役に立ててうれしいです。
まれびと111088
明快な記述、写真入りはたいへんよく分かりました。ありがとうございます‼️
しまうま
111088さん、褒めていただき嬉しいです。ありがとうございます。
まれびと114157
役に立ちました。
まれびと114157
発表などするのによく役立ちました。  発表がうまくでくました。  ありがとうございました。  また、発表するときは、よろしくおねがいします。
まれびと114157
ついでに、アメリカの年表
まれびと114157
どこにありますか?
しまうま
114157さん、発表うまくいって何よりでございます。アメリカ史はこちらにございます。「https://info-zebra.com/usa-history/」
しまうま
[富の偏在]世界と日本における経済格差に関する新記事を公開しました。ぜひご一読ください!https://info-zebra.com/wealth-share-2020/
読者127642
読者127642
社会における学校の役割って何でしょうか
読者127642
レポートにまとめないといけないのですが、序論から思いつきません(´;ω;`)
しまうま
127642さん、コメントありがとうございます。最重要な視点は「⓪親はなぜ十分な教育を子供に与えることができないのか?」という問いです。すぐに思いつく答えは「⓪親は質の高い教育ができないから」ですが、「①昔のように家を継ぐ場合」はそんなことないですし、「②できなければ家庭教師をつければいい」のです。
しまうま
となると、①から「①現在は高度な産業社会で職業の自由があること(需要)」、②から「大人数で教育することで費用を分担する(供給)」という存在理由が見えてきます。
しまうま
しかし、なら私立学校で十分です。公立学校の存在意義を考えるには、「③教育の効果を親が過小評価しがちなので「賢い政府」が適切な教育を施す必要がある(効率性)」「④教育の効果を把握していても貧しい親は教育費用を負担できず不公平が生まれる(公平性)」というのも大きな理由です。
しまうま
とはいえ、一番書きやすいのは①でしょう。近代化による産業の高度化、公教育の開始などについて調べてみてはいかがでしょうか?
読者127642
返事がいただけるとは思ってなかったです(´;ω;`)ありがとうございます!ちなみに、先生から出されたテーマがその社会における学校の位置づけ あるいは 学校の中で生活することが個々人にとってどのように機能しているか なんですが、そのテーマから問題を探すんですか(@_@。? レポートを書くのが初めてで何もわからなくてすみません(;_;)
しまうま
いえいえ、コメントいただけると嬉しいので笑 前者のテーマでは学歴社会・産業社会・文化の継承、後者は青春の思い出・人格形成・社会人になる準備みたいな視点がぱっと思い浮かびますね。1〜2枚程度の軽いレポートでしたら割と適当に書いてよいと思います。
読者127642
1~2枚くらいでいいんですが、軽く適当にがわからなくて(´;ω;`)
しまうま
図書館の「教育」のコーナーに行って、2〜3冊くらい借りて読んでみてください。それで論点と理屈と結論が思い浮かんだら、それをレポートに書きましょう。根拠として本や統計の引用をして参考文献録をつけたらレポートの完成です。
読者127642
ありがとうございます!明日学校の図書室に行って本調べてみます(#^^#)
読者127642
しまうまさんみたいにレポートの達人になりたい…
しまうま
ちなみに大学1年生ですか?
読者127642
専門学校1年生です
しまうま
そうなんですね!慣れないレポートで大変かと思いますが、頑張ってくださいねd(^_^o)
読者127642
単位のために!これからも出るであろうレポートと仲良くなるために頑張ります!このサイト作ってくれてありがとうございます(#^^#)
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しまうま

<自己紹介>
 万人の共通言語となる世界観を追い求めて、ブログを執筆しています。
 
<経済学について>
【可能性】万人にとってよい社会を構想する共通言語になりうる
【長所1】個別的な議論を排し、統一的に説明する
【長所2】ゼロかイチかの極論を排し、最適点を導く
【長所3】独善的あるいは自傷的な社会通念を排し、価値観や能力の多様性を重視する
【短所】体系的な知識が必要であり、難しい

しまうま経済学研究所
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