9.財政政策のIS-LM分析

 財政政策のIS-LM分析を行います。

 IS-LM分析とは、財市場と貨幣市場の同時分析です。(詳しくはこちら→IS-LM分析

1、財政政策の効果

(1)拡張財政の分析

 まず、拡張財政については次のことが言えます。

  • メリット1:直接的に需要に働きかけるので、即効性がある
  • メリット2:IS-LM分析によると、正の効果がある。
  • デメリット1:場合によっては国債発行が必要で、財政赤字を抱えることになる。
  • デメリット2:IS-LM分析によると、クラウディング・アウトが発生し、効果が小さくなる。

 これについて、IS-LM分析していきましょう。

 また、(3)では緊縮財政について取り上げます。

(2)拡張財政のIS-LM分析

 政府支出Gの増加を意味する拡張財政は、IS曲線を右シフトします。(詳しくは→IS曲線のシフト

 財市場だけでは、国内総生産の増加について高い効果が見込めます。

 しかし、貨幣市場を考慮すると、利子率の上昇にともなう投資の減退が発生します。

 これがクラウディング・アウトという現象です。

 こうして、国内総生産は少し落ち込みます。

 これを図示すると次のようになります。

(メカニズムは後半で述べる。)

(3)緊縮財政のIS-LM分析

 緊縮財政では真逆のことが起きます。

 緊縮財政を行うと、IS曲線が左シフトします。

 しかし、その結果、利子率が減少し、投資が喚起されます。

 そして、緊縮財政×政府支出乗数での減少分より、国内総生産の落ち込みは小さくなります。

2、拡張財政のクラウディング・アウト

 拡張財政のクラウディング・アウトは次のような過程を経て、発生します。

拡張財政のIs-Lm分析2

(1)初期状態

  初期状態でもともと短期均衡に達していたとしましょう。

(2)需要の創出=IS曲線の右シフト

 政府支出が増加することで、拡張財政×政府支出乗数の分だけ総需要が喚起されます。

 国内総生産が増えると、消費も増大します。

 こうして、国内総生産は大きく増えます。(→有効需要の原理

(3)金融経済への影響

 しかし、国内総生産が増えたことで取引需要が増えます。

 この結果、貨幣需要が増大し、利子率が増加します。(→利子率の決定

(4)クラウディング・アウト

 これが投資を減らします。

 すると、需要が減り、消費が減ります。

 この結果、国内総生産は減るのです。

 これが財政政策のクラウディング・アウトです。

 ただし、IS-LM分析では、財政政策は一定のプラスの効果があることがわかります。

 

IS-LM分析
交流スペース(感想など!)
読者127642
読者127642
社会における学校の役割って何でしょうか
読者127642
レポートにまとめないといけないのですが、序論から思いつきません(´;ω;`)
しまうま
127642さん、コメントありがとうございます。最重要な視点は「⓪親はなぜ十分な教育を子供に与えることができないのか?」という問いです。すぐに思いつく答えは「⓪親は質の高い教育ができないから」ですが、「①昔のように家を継ぐ場合」はそんなことないですし、「②できなければ家庭教師をつければいい」のです。
しまうま
となると、①から「①現在は高度な産業社会で職業の自由があること(需要)」、②から「大人数で教育することで費用を分担する(供給)」という存在理由が見えてきます。
しまうま
しかし、なら私立学校で十分です。公立学校の存在意義を考えるには、「③教育の効果を親が過小評価しがちなので「賢い政府」が適切な教育を施す必要がある(効率性)」「④教育の効果を把握していても貧しい親は教育費用を負担できず不公平が生まれる(公平性)」というのも大きな理由です。
しまうま
とはいえ、一番書きやすいのは①でしょう。近代化による産業の高度化、公教育の開始などについて調べてみてはいかがでしょうか?
読者127642
返事がいただけるとは思ってなかったです(´;ω;`)ありがとうございます!ちなみに、先生から出されたテーマがその社会における学校の位置づけ あるいは 学校の中で生活することが個々人にとってどのように機能しているか なんですが、そのテーマから問題を探すんですか(@_@。? レポートを書くのが初めてで何もわからなくてすみません(;_;)
しまうま
いえいえ、コメントいただけると嬉しいので笑 前者のテーマでは学歴社会・産業社会・文化の継承、後者は青春の思い出・人格形成・社会人になる準備みたいな視点がぱっと思い浮かびますね。1〜2枚程度の軽いレポートでしたら割と適当に書いてよいと思います。
読者127642
1~2枚くらいでいいんですが、軽く適当にがわからなくて(´;ω;`)
しまうま
図書館の「教育」のコーナーに行って、2〜3冊くらい借りて読んでみてください。それで論点と理屈と結論が思い浮かんだら、それをレポートに書きましょう。根拠として本や統計の引用をして参考文献録をつけたらレポートの完成です。
読者127642
ありがとうございます!明日学校の図書室に行って本調べてみます(#^^#)
読者127642
しまうまさんみたいにレポートの達人になりたい…
しまうま
ちなみに大学1年生ですか?
読者127642
専門学校1年生です
しまうま
そうなんですね!慣れないレポートで大変かと思いますが、頑張ってくださいねd(^_^o)
読者127642
単位のために!これからも出るであろうレポートと仲良くなるために頑張ります!このサイト作ってくれてありがとうございます(#^^#)
読者134565
TENETの解説わかりやすかったです
しまうま
134565さん、ありがとうございます!
読者147170
うえーい
読者147784
むっずかしい
読者149700
敵があった銃弾の行方だけ分かっていないんですよね。敵の撃った銃弾は後ろ歩きしていったニールに張り付いていたことになるのでしょうか?
しまうま
149700さん、ありがとうございます。ニールは生きていますから、銃弾は貫通してドアに刺さっているはずですというのが答えになると思います。しかし、この問いはテネットの抱える矛盾の一つです。ドアが作られた時に銃弾も一緒に作られていることになるからです。同じような例が高速道路のカーチェイスにあります。ドアのミラーから銃弾が「抜かれる」ようなシーンがありますが、自動車工場でミラーに銃弾を埋め込んで製造したことになります。これは明らかにおかしいです
読者150373
回答ありがとうございます.ニールが庇ったところから貫通していたとすると主人公に結果当たってしまうのではないかといったところも気になりましたが,やはり多少の矛盾は出てきてしまうのは避けられないのかもしれませんね.事象としては理解できました.ありがとうございます.
しまうま
いえいえ、こちらこそコメントありがとうございました!
読者155126
てすと
読者155263
価値観の多様性→能力の多様性
読者161258
わかりやすい!公務員試験対策に活用しています。ありがとうございます。
しまうま
161258さま、ありがとうございます。がんばってください!
読者161940
フランスを追加して欲しい
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しまうま経済学研究所
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