3講:R言語でヒストグラム、散布図を出力するには?

しまうまのRでデータ分析入門【全6講】では、統計解析用のプログラミング言語Rで重回帰分析を行い、R MarkdownでPDF化するまでを解説します。

 3講の内容は「ヒストグラム、散布図を出力する」です。

要点

 ヒストグラムは次のコードで出力できます。↓

#ヒストグラムの描画
hist(データフレーム名$変数名)
 
#具体例
hist(saving$inc)

 散布図は次のコードで出力できます。↓

#散布図の描画
plot(データフレーム名$変数名, データフレーム名$変数名)
 
#具体例
plot(saving$educ, saving$inc)

手順

(1)データの準備

 データセットを準備してください。

#wooldridgeのインストール。各PCにつき1回
install.packages("wooldridge")
 
#wooldridgeの呼び出し
library(wooldridge)

(2)実行コード

ヒストグラムは次のコードで出力できます。↓

#ヒストグラムの描画
hist(データフレーム名$変数名)
 
#具体例
hist(saving$inc)
ヒストグラム(横軸が所得、縦軸が人数)

 

 散布図は次のコードで出力できます。↓

#散布図の描画
plot(データフレーム名$変数名, データフレーム名$変数名)
 
#具体例
plot(saving$educ, saving$inc)
散布図(縦軸が所得inc、横軸が教育年数educ)

 

付録:日本語表示などのカスタマイズ

 ヒストグラムのカスタマイズには次のコードを使ってください。↓

par(family= "HiraKakuProN-W3") #日本語フォントを読み込む
hist(saving$inc,   #データsavingの所得inc
     breaks = 30, #階級数を30
     xlab="データ「saving」の所得inc",  #横軸の名前
     ylab="度数",  #縦軸の名前
     main="所得のヒストグラム",  #図表の名前
     xlim=c(0,35000),  #横軸の範囲を0〜35000
     ylim=c(0,15) #縦軸の範囲を0〜15
     )

 散布図のカスタマイズには次のコードを使ってください。↓

par(family= "HiraKakuProN-W3") #日本語フォントを読み込む
plot(saving$educ, saving$inc,#データsavingの所得inc
     xlab="教育経験年数",  #横軸の名前
     ylab="所得",  #縦軸の名前
     main="教育と所得の関係"  #図表の名前
     )

付録:Rを勉強できるサイト

しまうま総研「R入門」:初心者がRをインストールして重回帰分析するまで解説します。

しまうま総研「Rコード集」:Rのコードについて解説します。

矢内勇生「RとRStudioのインストール方法の解説」:Rのインストール方法が詳しく書いてあります。

森知晴「卒業論文のためのR入門」:昔のしまうまがお世話になったサイトです。コンセプトも似ていて、内容も参考にしました。「Rでデータ分析入門」では扱っていない内容も多く含みます。

北川梨津「西山 他『計量経済学』のためのR」:有斐閣の分厚い計量経済学の本の実証例を再現するためのコードが書かれているサイトです。

土井翔平「Rで計量政治学入門」:データの操作、可視化、収集について詳しく書かれたサイトです。